福祉施設の中でも入所施設では、要介護者を施設で預かり介護を提供するために、24時間365日職員を配置して運営している。24時間365日切れ目なく職員を配置するためにシフトがあり、そのシフトに沿って職員は勤務しているのだが、基本的には4週8休で早出や遅出、中には夜勤もあり毎日不規則になるのだ。決まった日や休みたい日に休みが取れるわけではない。特に、不満の出やすい時期は、お正月・ゴールデンウィーク、お盆・クリスマスといった世間が長期休暇に該当する場合や、家族や友人が揃ってパーティーをするイベントの時だっろう。
そんな時にシフト作りにおける、おすすめの考え方がある。この考え方は主にシフト管理をする管理者の方に知ってもらいたいのだが、不満の出づらいシフトを作るために、まず職員が入社した時にどの時期に優先して休みたいのか、休みたい時期の優先順位を確認しておくのである。聞く内容やニュアンスがぶれないように、アンケート用紙を作成しておけば便利だろう。休みたい時期が職員同時で重複してしまう場合は、あみだくじや抽選など決定方法をあらかじめ決めて公表しておくと良いだろう。勤続年数が長い職員から休みを取れる決め方にすると不満が出やすく、あとから入ってきた職員が定着しづらくなる。そこは平等に休みが取れるシステム作りをしなければならない。
その後は、年に1回など定期的に休みたい時期に変更はないか、優先順位に変化はないか確認しておこう。これだけで職員からシフトに対する不満は、グッと少なくなるはずだ。